団体名
エコ商店街
問合わせ先
電話:045-261-2835(共同組合伊勢佐木町商店街)
◇◇◇
週に一回、金曜日の朝に資源ごみの回収をおこなうエコ商店街。
エコ商店街の立役者、西沢金物店の西沢利幸さんにお話を伺いました。
横浜市でまだゴミの分別回収をしていない時代、市内から発生するゴミが増え、埋め立て場が満杯になってしまうような危機的状況を迎えようとしていた頃のこと。横浜市の策定したゴミの削減プランのひとつとして「エコ商店街」が発想され、その最初のモデルとして選ばれたのが伊勢佐木町商店街でした。瓶・缶・ペットボトル・新聞・雑誌・紙パック・発泡スチロールなどを分別して回収する機会を設けるという、画期的な取り組みがはじまります。
当初は「そんなことをして意味があるのか?」と懐疑的な声も聞かれたそうですが、実際にはじめてみると「こういうのを捨てる機会を待っていた!」とたくさんの方から喜ばれたとか。現在も「誰でも持ち込み大歓迎!」の旗印のもと、回収を続けています。
資源ごみの回収が軌道に乗ると、商店街ならではの取り組みとして「環境に良いイベントを」という声があがります。行政・民間の協力を得て、エコイベントを毎年11月上旬に開催するようになりました。ゴミの減量化の啓発コーナーや、家庭の中に眠る資源を活かそうという試みのフリーマーケット、地産地消の地物市、リサイクル飼料で育てた豚で作った豚汁など、さまざまなイベントを通じて環境問題に関心を持ってもらおうという企画です。人と人、地域とのつながりを大切にする商店街だからこそできるイベントとして、毎年楽しみにされている方も多くいらっしゃいます。
また、加盟各店の協力のもと、エコポイントも実施しています。袋を不要(飲食店ならマイ箸の使用)のお客様にはエコポイントを進呈し、20ポイントをためると100円引きという、気軽に環境に貢献できる取り組みです。伊勢佐木町でマイバックを作ろうという計画もあるとか。
「楽しみながら環境のことを考えて、普段の生活に取り入れてもらえたら」と西沢さん。継続は力なり。百年先の未来を見据えて、商店街ならではの取り組みを続けていきます。
|