京急線黄金町駅より徒歩6分のところにある『シネマ・ジャック&ベティ』。
映画界で注目を浴びる、発信型のミニシアターです。
前身は、昭和27年に開館した「名画座」という映画館。老朽化のために建て直し、平成3年にジャック&ベティとして再開しました。
かつては映画館のたくさん建ち並んでいた伊勢佐木町界隈。近頃はシネコンが中心となり、町の映画館の数は少なくなりました。当館も閉館の危機を迎えましたが、「貴重な町の財産を守らなければ」と現在の支配人の梶原さんが会社を興して映画館を受け継ぎ、文化の火を灯しつづけています。
学生さんからご年配の方まで、年代問わず、映画を愛する方がお越しになっています。
エンターテイメント作品から、シネコンでは上映されないヒューマンドラマ、ドキュメンタリーまで、新旧幅広いラインナップでお届けしています。
当館は“ジャック”と“ベティ”、二つのスクリーンを備え、あわせて一日に十作品ほどの上映をおこなっています。年間で取り上げる作品は、およそ三百作品。「お客さんに観ていただく価値のある作品を一つでも多く上映したい」という思いのもと、スケジュールを組んでいます。
こちらは“ジャック”。定員132名で、バリアフリー席も4席ご用意しています。
こちらは定員144名の“ベティ”。
両者とも、集まったお客さんや作り手の思いの降り積もったような、光と影の織りなす物語の、よき気配に満ちた劇場です。
売店では、黄金町が誇る老舗のパン屋さん「カメヤ」さんの特製パンを販売。
階段脇には近隣の飲食店や雑貨店の紹介文を掲示し、飲食店MAPも作成して館内でお配りしています。「劇場のそばに、ここにしかないお店があることが魅力。ご紹介できれば劇場の魅力にもなる」と支配人の梶原さん。町も楽しんで帰っていただけたらうれしい、と仰っていました。
毎月一日の映画の日には、“ジャック&ベティ サロン”を開催。どなたでも参加できる交流会を設けています。映画の感想を話し合ったり、知っている情報を伝え合ったり、お客さん同士で盛り上がることも多いとか。映画館についての要望などもお伺いして、よりよい劇場にするための試行錯誤をくり返しています。
「ぜひ町の方に映画を楽しんでいただけたらと思います」と梶原さん。町のなかに残る劇場で、極上の映画の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
シネマ・ジャック&ベティ
045-243-9800
横浜市中区若葉町3-51 (地図)
10:00~22:00※上映作品により変動あり
定休日 元旦
駐車場 なし
HP http://www.jackandbetty.net/
Twitter https://twitter.com/cinemaJandB?ref_src=twsrc%5Etfw
Facebook https://www.facebook.com/jackandbetty/
※記事は2016年6月時点のものです。